塩逆述10-4-7

Я［大塩の乱資料館］Я
2008.5.20

『塩逆述』巻之十　その４－７

国立国会図書館蔵

◇禁転載◇

浪花記実之書(７)

管理人註

杦山三平

一姫路之同勢、甲冑にて、千五百人計、兵庫辺参候得共、相　鎮り候ニ付、大坂より引返候様、御差図ニ付、引取候由、一青山因幡守様同勢六百人、是も十三川出張、右同断、　　一膳所本多様出張之由ニ候得共、人数其外聢と不相分、 ○脱文　ワ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○ 一和州郡山様ハ、暗り峠、十三峠両口御固メ、数之由、一岡部様、御出馬之由、一平八郎居宅、兼而焔抔、庭其外江振置、一時に燃上り候様ニ　致置、扨又所々放火之節ハ、火矢計ニ而者無之、炮烙玉の様ニ　相拵、火を付、投込侯得者、直ニ焼付候様拵、所持候様、与力町　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　者　罷出見候処、樹木抔有之、容易ニ隣へ火移様ニ而無之候得共、　右之手段にて不残焼失之事、一出火之節、角力取、出入之御屋敷へ為見廻罷出、帰道徒党　之者ニ行逢候処、是非一味致候様申、風呂敷包を暫時持居候様　申付候ニ付、不得止事、背負候所、殊之外重キ物ニ而有之候、　乱妨後、徒党も迯去候体ニ付、右風呂敷投捨、罷帰候由、　其後、髪結床にて、右之噺致候処、直ニ被召捕、入牢之　由、一平八郎家来、伏見ニ而被召捕、金子十五両程所持之由、一右出火節、淡路町辺にて、玉造与力、一揆之者ニ出合、相戦、　三人打取、鎗先へ貫キ、一揆大将を打取と触流候由、一右打取候者壱人ハ、郷士にて、弐人ハ百姓体之由、一平八郎、村々江相渡候配書、板行ニ致候ニ付、此節右判木　屋被召捕、入牢之事、一其外河内在之者共、皆以被召捕、入牢之由、

一平八郎父子、乱妨後、壱両日ハ、穢多村ニ相見へ候由、
右兼々風聞之

　儘相認　候事
　　　天保八年酉四月　納冨柳吉郎　堤五郎左衛門






青山因幡守
は篠山藩













岡部は
岸和田藩

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