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相弟子字津木矩之丞ハ、平八郎存意ニ 不応ものニ付、同人差図を受、討果由を以、荷 擔之義申聞候を及断ならハ可切殺体ニある迚、 正一郎儀矩之允を殺害ニおよふ内、塾外ニ 心得罷在、殊ニ平八郎徒党を催し 兵具を帯、救民之計儀を存立、大坂 御城を始、市中をも焼払、富家之金銀 窮民ニ分遣ス企ニ付、加勢可致旨任申
強勢を恐れ、間合見合可逃去積り、右 徒党人数ニ附添歩行段、及乱妨義ハ なくとも、右始末不届ニ付、存命ならハ中追放、 一 大坂油掛町五郎兵衛、同人女房つね義 五郎兵衛ハ兼而懇意ニいたす大塩平八郎 不容易企いたし、市中放火及乱妨逃去候 ニ付、同人父子始一味之もの共、人相書を以 厳敷尋方触渡有之、殊ニ右企ニ携候哉 否之義町方役人より糺受、町預中平八郎 父子忍承候ならハ、猶更速ニ其筋へ可申出処、
『浪華姦賊罪案』目次/その２０/その２２
