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猶又剛善与替名を唱、生国等申偽、橋本町願人冷月 方ニ止宿罷在、其上利三郎病死いたす節、冷月相頼、 弟子之姿ニいたし貰ひ、同人菩提寺江取置遣シ 殊ニ海会寺ニ罷在候節、同寺勝手ニ有之錠前無之 銭箱之金子取逃いたす始末、不届ニ付存命ならハ 入墨之上軽追放可申付処、一同病死致候間、其旨可存、 一 大塩平八郎、大塩格之助義、平八郎者表ニ謹厳之 行状を錺、文武忠孝之道を講なから、内実養子 格之助江可嫁合約束ニ而、養置摂州般若寺村 忠兵衛娘みね与姦通ニおよひ、殊ニ諸人之信用ニ随ひ
慢心を生し、軽き身分不顧、御政道を批判いたし、其上 浅はか成義なれ共、不容易謀計を企、師命を称 愚昧之門弟等を感伏為致、追而米価高直諸民 難渋之折を窺ひ、仁慈を行ふ存立に託し、又者 同組与力、同心等の気合を量、品々奸舌を以不平之 志を募ラシ、夫々一味連判ニ引入、猶人気靡候ため、 所持之書籍其余、摂州兵庫西出町長太夫等申 掠出金為致、買調候書物をも売払、一己之慈善 ニ申成、右代金難渋人ニ施遣、或者反賊之名聞を 厭ひ、諸民を惑乱可為致ため、無思慮大言を綴、不軽
『浪華姦賊罪案』目次/その２２/その２４
