『浪華姦賊罪案』　その６３

史　料	釈　文	註
	場所江も附添、度々相廻し、嶋町、松之下等固候者者山城守 依指図、往来相糺、胡乱成者共召捕、又者賊徒共穿鑿 として掛ケ離候、守口宿、吹田村迄も罷越、常安町辺江も相詰、 其外共昼夜無怠慢、一同出精相働候次第、全常々御奉公 向大切ニ相心得、武事之事覚語も宜敷、火急之場合、万端手筈 も整候儀、一段之事ニ感悦之至ニ候、依て聊褒美之結迄目録 之通差遣申候、此分之儀者、当組も聞、格別宜趣候、江戸 表承　御賞詞を候之段、畢竟何れも粉骨候故之事 ニ候、以来猶更御奉公向誠実ニ相守、弥武術をも励候而後 代迄も当組の名実失ひ不申様心掛、可為肝要候、右之趣
	同心支配之者者配下一同、不洩様可申聞候、 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　支配役 大塩平八郎及乱暴候節、同心共差配者勿論之儀、諸事 重立候而、骨折心配致し并配下同心共も一同出精相励候間、 万端手筈も宜敷、畢竟平生其方共取扱行届候故、 之儀、一段之事ニ候、依て褒美之給迄目録之通差遣し、 此上別而入念無怠慢肝要之事ニ候、 　　　　　　　　　　　　　　　　坂本鉉之助 大塩平八郎及乱暴候節、町奉行所江為加勢差遣候処、同心共差 配勿論之儀、万端取計方も行届、且又跡部山城守先手ニ進ミ

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