『浪華姦賊罪案』　その６８

史　料	釈　文	註
	揆共打払候刻、不顧身命壱人押候而相進ミ、骨折働候条 全平常之心掛宜敷候儀、尤神妙ニ思召候、為御褒美御紋服 并銀子被下候、 　　　　　　　　　　　　　　　糟屋助蔵 大塩平八郎及乱妨候節、町奉行所へ為加勢被差遣候処、跡部山城守樣 御先手ニ進ミ、淡路町壱丁目筋并同所堺筋両所ニ而鉄炮打掛候一 揆共打払候刻、山崎弥四郎ニ引続、場合近く相進ミ、骨折 働候条、神妙之事ニ覚候、依之為御褒美御紋服被下候、 　　　　　　　　　　　　守口吹田村ヘ罷越候 　　　　　　　　　　　　同心共 大塩平八郎及乱妨候節、町奉行所ヘ為加勢被差遣候所、守口宿
	吹田村辺ニ賊徒共相集候趣ニ付、松平遠江守樣御人数ニ差添掛 離候場合迄も為穿鑿罷越、骨折候条一段之事ニ覚候、依之 御褒美之印迄ニ御目録之通被下候、 　　　　　　　　　　　　　与力隠居同心 　　　　　　　　　　　　　退番并悴共 跡部山城守組与力、格之助父隠居大塩平八郎、不容易不届之企致し、 市中放火及乱妨候節、米倉丹後守在府中故、京橋筋銅御門 鴫野口等江差向候人数引足兼候ニ付、其方共差掛雇之儀相達候処、 何れも早速出張、山城守依差図、往来相糺、胡乱なる者共召捕、其外 当御門并玉造口最寄所々固、見廻等ニも相加り、昼夜無怠慢出精 相働候次第、全平生之心掛宜敷武事之嗜も行届候故、火急之

『浪華姦賊罪案』目次/その６７/その６９

玄関へ