『浪華江の芦』

　その２

史　料	釈　文	註
2-1	四海困窮いたし候者天録永く断シ、　小人に 国家を治しめハ災害并至ト、昔聖人深く 天下後世、人之君、人之臣たる御誡被置 候故、　　　東照神君ニも鰥寡孤独ニ おいて出隣を加ふへくとの是仁政と　　　 被置候、然ニ茲弐百 五拾年太平之間ニ追々 上たる人、驕奢とけおこりを極メ、大切之	大塩檄文
2-2	致事ニ携候諸役人共、賄賂を贈貰いたし、 奥向女中之因縁をもつて、道徳仁義も なき拙き身分ニ而 重き役ニ経上り、壱人 一家を肥シ候工夫而已智術を運ばし、其領分 知行所之民百性共 過分之用金申附ケ、 是年貢諸役人甚敷ヲ苦ム 右之通無体之儀ヲ申渡、追々入用重ね

『浪華江の芦』凡例・目次/その１/その３

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