『浪華姦賊罪案』　その６２

史　料	釈　文	註
	以御書付被仰渡難有仕合ニ候、右者其節各方格別ニ出精 骨折之儀故、悪徒共速ニ散乱致候事ニ而全ク各方抛身 命被相働候故、右之通御褒美同成被下候事義有之、依之 此度吹聴旁申述候間、同席中江も厚申通候様頼入候、 同心中江も同様頼入候、 　四月　　　　　　　　　　　　跡部山城守 右者、十九日場所江参候与力七人、同心三十弐人江之御挨拶ニ而廿日 三月二日迄日々御役所江相詰候与力十六人江銀弐枚ツゝ、同心 六十七人江金三百疋ツゝ被下候、扨三月二日者其同心計ニ而退身 もの部屋住之もの夜分五人も罷越申候、三月廿二日迄相詰候、
	是も同断金三百疋ツゝ被下候、十九日場所江参候与力同心江者 表向之儀者追而　公儀御褒美も有之候事故歟、別段 山城守被下物者無御座候鉉之助壱人不存寄結構之品 被下候、 　大坂御城番遠藤但馬守殿　　　　一統江御口達御書取 　御自分之御賞詞ニ而 跡部山城守組与力格之助父隠居大塩平八郎不容易不届之企 致し、市中放火乱防候候節、其方共儀早速定之場所へ相詰、御門 内外警衛之儀者勿論、玉造為加勢差遣候者共ハ山城守、 伊賀守先手ニ進ミ、鉄炮打掛候一揆共、再度迄打払打留 候者も在 之故、悪徒共散乱ニもおよひ候次第ニ至、其後消防

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