『天酉記』12

Я［大塩の乱資料館］Я
20１0.11.27

『天酉記　大塩平八郎義挙録』
　その１２

史　料釈　文　註　

自身宅之焼跡にて利派に切腹なり、渡辺良左衛門ハ和州信貴山にて、庄司ハ召捕ニなり、色々厳敷拷問に掛候へ共、始より一命ハ大塩に渡し置候、昨日、言ていわひてもなき命、如何様に責而も白状セぬ、勝手にせよと大丈夫ニ申切候由、然共大塩親子の行衛分り不申、三月九日に四ツ橋の下ニて金三千両付し死骸上り候へば、久敷水中ニ有之、面体分り不申と風説候ハゝ、右之通夫々召捕に成しと申候へ共、いまた淀川筋川崎にて改る、淀、伏見三ケ所に出張有て一々吟味、坊主侍ハ別て厳敷候

　

此節奉行跡部山城守、三月の支度、六月通中之御奉書着、嶋の地ハ諸蔵屋敷内に数万石米を封付故事、此度之一件ニ而露顕して、身上欠所になると申候、　左之書は石摺にして諸々へ散し候由、　是を落し文と云、通俗せし也、　連判状之口書も是文卜云、四海窮すれハ、天禄永く絶ん、人に国家をおさめさす

　　　

『天酉記』目次/その１１/その１３

古文書館玄関へ

『天酉記 大塩平八郎義挙録』 その１２

『天酉記　大塩平八郎義挙録』
　その１２