『天酉記』4

Я［大塩の乱資料館］Я
2010.10.4/12.30修正

『天酉記　大塩平八郎義挙録』
　その４

史　料釈　文　註　

申候、とり方延引は、大筒なとの用意に恐れた物てあろふと風説いたし候、扨また河内之百姓共、凡弐百人計、約束のことく十九日明六ツ時分より施行貰ニ参り　　門内へ入、候所、男たる者は〆切、女ハ門外ニて金一朱遣し候、男たる者ニハ、金百疋ツゝ遣し、扨と候其方共呼寄せしは、申付候役儀を相勤へし、不承知とあれは、いけてハ帰り申ましと、大筒小筒構へしは、皆々大に驚き、命はかりハ御助け下、仰に随ひ御用相勤へしといふ、夫々役儀を申付置、先我女房を血祭り切殺し、家に火かけ出立たり、真先

「我女房を血祭り切殺し」とあるのは、間違い、内妻は、のちに京都で捕まり、牢死。

に大幟籏弐流れ、大筒四挺車ニ乗セ、百姓共大勢凡三百人余、備を立、威義鑓引さけ、惣勢凡三百人行候、各々拾匁筒、小筒、又ハ鑓引さけ惣勢凡三百人余備を立、威義堂々として、ゑい／＼声を上てしず／＼と歩ミしハ、勇々敷見へにけり、併大坂市中の人々ひつくりきょてん、あきれて物をもいわす恐れし有様、言語筆紙中々難尽候、大塩平八郎出立は、鍬形打たる兜に、黒羅紗之陣羽織に鎧を着し、金之采配持、各々上ニ火事羽織、下ニはは具足にして身を堅、思ひ／＼に利派なる出立なり、中ニは六尺

３行目は、２行目に付箋、史料画像はその２０末尾

史　料	釈　文	註
	申候、とり方延引は、大筒なとの用意に恐れた物てあろふと風説いたし候、扨また河内之百姓共、凡弐百人計、約束のことく十九日明六ツ時分より施行貰ニ参り　　門内へ入、候所、男たる者は〆切、女ハ門外ニて金一朱遣し候、男たる者ニハ、金百疋ツゝ遣し、扨と候其方共呼寄せしは、申付候役儀を相勤へし、不承知とあれは、いけてハ帰り申ましと、大筒小筒構へしは、皆々大に驚き、命はかりハ御助け下、仰に随ひ御用相勤へしといふ、夫々役儀を申付置、先我女房を血祭り切殺し、家に火かけ出立たり、真先	「我女房を血祭り切殺し」とあるのは、間違い、内妻は、のちに京都で捕まり、牢死。
	に大幟籏弐流れ、大筒四挺車ニ乗セ、百姓共大勢凡三百人余、備を立、威義鑓引さけ、惣勢凡三百人行候、各々拾匁筒、小筒、又ハ鑓引さけ惣勢凡三百人余備を立、威義堂々として、ゑい／＼声を上てしず／＼と歩ミしハ、勇々敷見へにけり、併大坂市中の人々ひつくりきょてん、あきれて物をもいわす恐れし有様、言語筆紙中々難尽候、大塩平八郎出立は、鍬形打たる兜に、黒羅紗之陣羽織に鎧を着し、金之采配持、各々上ニ火事羽織、下ニはは具足にして身を堅、思ひ／＼に利派なる出立なり、中ニは六尺	３行目は、２行目に付箋、史料画像はその２０末尾

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『天酉記 大塩平八郎義挙録』 その４

『天酉記　大塩平八郎義挙録』
　その４